神奈川歯科大学
 口臭外来
臨床教授 宮本 尚 先生  (歯科保存学講座)   
  
口臭臨床におけるリフレスIIIの使用とその意義について
日常の診療での有用性を語っていただきました・・・    2009/01/14

口臭を主訴とする患者さんの多くは、「臭いがあるかどうか」、ついで「その臭いはどの程度のものなのか」、「その原因は?」などを、口臭測定器を使った検査によって客観的な数値として知ることを望まれます。

私は、このような患者さんに対して簡易型の口臭測定器である「ブレストロン」や、最も確実な測定が行えるガスクロマトグラフィーを使用して測定を行ってきました。

しかしながら、これらの測定器はいずれも口腔内に溜まった気体(主にVSC)を採取して測定したもので、患者さんが一番気になっている息を吐き出した時の臭いは測定していないのです。

以前から、患者さんにこれらの測定法で 「呼気臭がわかりますか?」、としばしば尋ねられたりもしておりました。

今回発売されたリフレスVは、患者さんに口腔内の臭いガスとともに、呼気ガス測定が行える画期的な測定器で、臨床の場でも本器を使用して測定を行うと、患者さんから 「全身的な口臭ガス測定を行ってもらっている」、という安堵感が伝わってきます。

しかも、従来のようにVSCのみの測定ではなく、トータルガスの測定のため患者さんにとっては理解しやすいように思います。

小型で簡便な本装置は口臭を局所的、全身的な面からケアを行っていく上で、非常に有効な一助になっていると考えております。(談)