FAQ よく出合うご質問に回答(解説)してあります。
Q1.リフレスの使用する環境ですが、注意すべき点を挙げてください。

Q2.リフレスの操作は簡単との事ですが、測定、および操作上のチェックポイントを教えてください。

Q3.口臭が明らかにあるのですが、リフレス値が比較的正常とされるような値です。
これはどの様に解釈すればいいのでしょうか?

Q4.リフレスの測定終了後、手入れするときの注意事項を教えてください。

Q5. リフレスを使用しないとき、どういうことに注意すれよいか、教えてください。

Q6. どの様なサービス体制で運用されていますか? (サービス・ポリシー)


リフレス Q&A  
Q1.リフレスの使用環境ですが、注意すべき点を挙げてください。

A: リフレスは、高感度半導体式ガスセンサーを使用しています。そのために、次のことを必ず守ってください。
センサーに影響して、感度が低下したりして使えなくあることがあります。

@ 試料ガス中にシリコン系のガス(*)が混入しないようにしてください。シリコンによってセンサーが急速に劣化します。結果的に感度が無くなります。

(*)シリコン系ガスは、次のような製品から発生します。印象材(コンパウンド)、床研磨掃除剤、艶出し剤、潤滑剤、グリースなど日常生活、業務環境で頻繁に出会うことが考えられます。

このような事態を予防するために、特別に「エア・クリーナ」を開発しております。
販売店か、メーカにお問い合わせください。


A 測定器、プローブの清拭にアルコール等の有機溶剤は使わないでください。高濃度のガスによってセンサーが感度劣化をきたします。(高濃度ガスが燃焼することで、センサーが異常に高温になり変質することによる。)拭くときは、乾いたガーゼか、よく絞ったタオルを使用してください。

B 本器を保管するときは、所定の箱に入れて、冷暗所、ガス発生の無い場所で行ってください。歯科材料と同じ場所での保管には特に注意してください。

Q2.リフレスの操作は簡単との事ですが、測定、および操作上のチェックポイントを教えてください。
A: 測定操作は、ディスプレイ表示に従ってやるので、一度やってみたらすぐに使いこなせると思います。そのプロセスを図示したのが、右の図です。(リフレスIIIで説明しますが、基本的なことはHRでも同じです。)

1.呼気ガス測定で
    15秒の息こらえをします(これがポイント!)
30秒測定(スタート:青)で行って、16で息を吸って、そのまま息を、カウント「0」まで止めます。

        マウスピースを銜えるとき
カウント「3」で、マウスピースを付けて(穴の空いている方を根元に・・・)、マウスピースを銜えます。
                  

    呼気を5秒程度で吐ききります。(これがポイント!)
カウント「18」から「13」までの5秒間で吐ききります。これで、自動的に「終末呼気」が採取されます。あとは、プローブを口から放して、−0まで待ちます。

       結果は表示(印字)されます
「0」で結果がディスプレーに表示されます。また、PRINTボタン(橙)の長押しで印字されます。

2.口腔ガス測定で
         180秒測定のすすめ
簡易的には、30秒測定(スタート:青)で行っても良いですが、やはり、180秒(3分)測定がお奨めです。
スタートボタン(黄色)を押して、口を詰むんで3分待ちます。このときは鼻呼吸で、安静にして過ごします。(これがポイント!)

       マウスピースを銜えるとき
カウント「3」で、マウスピースを付けて(穴の空いている方を先に・・・)、口腔内にねじ込むように、5cm程度挿入します。・・・<このとき口を大きく開けないで!>(これがポイント!)

     試料採取は5秒間で終わります
そのまま(息を止めたまま(これがポイント!))の状態で、5秒間(18−13)ポンプが働いて口腔ガスが採取されます。あとは、プローブを口から放して、結果を待ちます。



 その他のインフォーメーション   

 ● 円盤フィルターの交換
0.22μの滅菌用です。必要に応じて交換してください。
補充には、医科カタログで、

ミリポア・マイレクスGV33 SLGV 033 RS
と指定してください。
または、お問合せください。

 
 ● マウスピースの使用
マウスピースは、リフレス・オリジナル開発品です。
一本で呼気と口腔内を兼用できるのが特徴です。
また、呼気測定では、自動的に「終末呼気」が採取できること、口腔ガス測定では、舌などで閉塞しないように工夫されています。


  ● プローブの取り扱い
プローブには、高感度センサーが搭載されていますので、強い振動や衝撃は絶対に避けてください。また、測定操作以外のときは必ず「エア・クリーナ」に装着しておいてください。(これがポイント!)

Q3.口臭が明らかにあるのですが、リフレス値が比較的正常とされるような値です。
これはどの様に解釈すればいいのでしょうか?また、リフレスの測定意義は何ですか。

A: これを理解するためには、まずリフレスのガス感度特性を知る必要があります。
トータルガス・ディテクターを標榜しているように、リフレスはあらゆるガス(生体内で産生される)に感度を持っています。
右の図は、それを示しています。下に延びている方は感度が高いことを示しています。

しかし、ここではっきりと理解しておくことが必要なのは、

1.「臭いガス」はppbオーダーの濃度で(鼻)嗅覚感度を持っている。

2.一方、ガスセンサー感度はppbオーダーの濃度では、出力は比較的小さく、リフレス値への寄与率が低い。
これが、(鼻で)臭いが強く感じるのにリフレス値がそれに相応しない、理由です。

生体でのガス産生(口腔内、呼気のいずれにおいても)は、主に細菌の産生物です。特に、口臭ガスとして出てくる環境は嫌気環境(酸素が極度に少ないか、無い状態)です。
臭い成分(硫化水素などのVSCなど)は、このようなところで作られますが、同時に、臭いの無いガス(水素や、VOCsなどの還元性(可燃性)のガス)も作られます。

これがリフレスの持っている基本的な臭いガスとの関係性です。しかし、これは、画一的でなくその人のフローラ(細菌の種類、量)によって、異なりますので、臭いの強さとリフレス値が相関する場合もありますが、相関しない場合もあります。

それでは、リフレスの測定意義はどこにあるのか、疑問になるでしょう。
もう一度振り返ってみましょう。リフレスは、トータルガス検出が特徴です。細菌の活動状態(異常な増殖、嫌気性菌群の異常な偏りなど)を示す指標として有用とされるのは、上図の成績が得られているからです。すなわち、口腔内の何らかの処置の前後でリフレス値が明らかに低下するのです。
本来的なリフレス測定の意義はここにあり、リフレス値は

1.口腔ガス測定の場合・・・口腔ケアの指標
2.呼気ガスの場合・・・消化管、特に大腸内の正常かどうかの指標

となることがお分かりになったと思います。

Q4.    リフレスの測定終了後、手入れするときの注意事項を教えてください。

A: 通常は、センサープローブを所定の位置に収納することでOKです。そして、ACアダプターのジャックを抜いて、電源を切っておく。

しかし、毎日リフレス測定する場合は、電源を入れたままにしておく方が、翌日の測定がすぐに出来ることのほか、センサーの安定性がそれで確保できますので、測定の信頼性をより高まります。これを推奨します。

Q5. リフレスを使用しないとき、どういうことに注意すれよいか、教えてください。

A: 長期間リフレスを使用しないときは、所定の箱に入れて保管してください。保管場所は、直射日光が当たらない冷暗所としてください。(センサーに影響を与えるガス(シリコン系、高濃度可燃性ガスなど)の発生の可能性あるところは、絶対に避けてください)

また、長時間の保管後に再開するときは、十分にウオーミングアップをして(通常のウオームアップの後、5-6回程度以上の空測定をする)使ってください。(本器は、出来るだけ測定後には電源を切らず、そのままにされるのをお勧めします。電源投入によって、センサーの安定性が確保されます。また、すぐに立ち上がりますので、業務上効率的です。)

Q6. どの様なサービス体制で運用されていますか?

A: 故障のときは、販売店を通じてメーカ(潟Aドニス電機・顧客サービス室 電話072-893-3311)へ連絡してください。

リフレスは、ガスセンサーを使用した測定器です。
そのために、定期点検(感度チェック・調整)を
6ヶ月毎にされることをお勧めします。
費用に関しては、販売店にお問合せください。

サービス体制の詳細はここから

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